発電所運転員の転職先5選|経験を活かせる同業・異業種を現役が比較

発電所オペの転職先5選を紹介する、青と黄色の背景と若い運転員のアイキャッチ

発電所の運転員って、転職するとしたらどこに行けるの?
今の設備には慣れているけれど、会社が変わっても経験は役に立つのか、不安になりますよね

俺も初めての転職では、前の仕事を活かせる求人を探しました
発電所だけでなく、自家発電や水処理施設にも応募し、比較したうえで別の発電所を選んでいます

この記事では、運転員が転職先を考えるときの候補を5つに整理します
俺が実際に働いた発電所の話と、求人を検討するときの確認点を分けて紹介するので、自分の経験と照らし合わせてみてください

電力ニキ

俺は前の仕事が嫌になって転職したわけではありません 変えたかったのは、ほぼ住む場所だけです

目次

俺の転職は、住む場所を変えるためだった

転職理由というと、年収アップや人間関係への不満を想像するかもしれません
でも俺の場合は、住む場所を変えたかったという理由がほぼすべてで、それ以外には満足していました

だから、職種まで大きく変えたいとは思っていませんでした
発電所関連を中心に、これまでの知識や経験を活かせそうな仕事へ応募しています

他の仕事も考えましたが、初めての転職に加えて移住もするとなると、生活の変化が大きいんですよね
そのうえ仕事内容まで一気に変えるのは怖かったので、仕事は経験を活かせる選択をしたかったんです

比較した結果、俺には選んだ発電所が一番よいと思えました
発電所が誰にとっても正解という話ではなく、住む場所を変えたい自分には、その選択が合っていたということです

磁力マル

変えたい条件が一つなら、満足している条件まで全部変える必要はないでち!

発電所運転員の転職先5選を整理する

この記事で扱う候補は、次の5つです

  • 大手電力・発電会社
  • IPPなどの独立系発電事業者
  • 自家発電設備を持つメーカー
  • 水処理施設など、発電所以外のプラント
  • DCSなどの制御システム関連
発電所運転員の転職先5つについて、経験との接点と求人で確認する項目を整理した図
会社名や業種だけで判断せず、担当業務と勤務条件まで確認する

候補を整理するための分類です 企業グループや事業内容によって重なりがあり、転職先をすべて網羅するものではありません

会社の種類だけで、仕事内容や働きやすさは決まりません
同じ発電所に関わる求人でも、設備を所有する会社と、運転管理を請け負う会社では雇用主が異なることがあります

求人を見るときは、社名に加えて「誰に雇われ、どの設備で、何を担当するのか」まで確認したいところです
会社の区分を先に整理したい人は、電力会社の種類をまとめた記事も参考にしてください

大手電力・発電会社|運転経験と募集職種の接点を見る

発電所の仕事を続けたいなら、まず検討する候補の一つです
俺が別の発電所へ移ったときも、発電所の基礎知識はとても役に立ちました

ただし、会社名に「電力」が付いているからといって、募集がすべて発電所の運転業務とは限りません
運転、保全、技術系の業務など、求人ごとの担当内容を読み分ける必要があります

求人票では、少なくとも次の点を確認します

  • 配属予定先と募集職種が具体的に書かれているか
  • 自分の運転経験が、応募条件のどこに当てはまるか
  • 入社後の異動や勤務地変更は、どこまで想定されているか

俺のように住む場所を重視するなら、最初の配属先だけで判断するのは避けたいところです
勤務地の希望を伝えたうえで、その後の異動についても確認しておくと、目的に合うかを考えやすくなります

募集内容は変わるため、具体的な職種や勤務地はJERAのキャリア採用ページなど、各社の公式情報で確認してください

電力ニキ

名前を知っている会社でも、自分がやりたい仕事の募集かどうかは別です 求人の中身まで見たいですね

IPPなどの独立系発電|会社の規模より、運転業務の中身を確認する

IPPは、電気を発電して卸売りする独立系発電事業者を指す言葉です
たとえば丸紅グループの発電事業紹介でも、IPP事業への取り組みが説明されています
転職先を探すときは、大手電力の社名だけに絞らず、こうした発電事業者や運転を担う会社まで調べる方法があります

ただし「独立系だから小規模」「地域密着だから転勤が少ない」とは限りません
区分だけで働き方を決めつけず、求人の条件を確認する必要があります

発電所の運転業務なら、基礎知識との接点を探せます
その一方で、設備の種類や運用、運転と保全の分担まで同じとは考えないほうがよいです

  • 雇用主と、実際に勤務する発電所はどこか
  • 運転員が担当する仕事はどこまでか
  • 勤務地の変更や、別の事業所への配属はあるか

会社の分類を細かく覚えることより、自分の仕事と生活がどう変わるかを知ることが大切だと思います

磁力マル

発電所の名前だけでなく、雇用主と担当業務をセットで確認すると整理しやすいでち!

自家発電設備を持つメーカー|工場の中で何を担当するかを見る

メーカーの工場などにある、自家発電設備に関わる仕事も候補です
俺も転職活動では、自家発の求人に応募しました

発電設備に関われるなら、それまでの仕事を活かせるのではないかと考えたからです
応募先の働きやすさや現場の雰囲気まで、求人だけで判断するのは難しいと思います

求人を見るなら「自家発」という言葉だけで終わらせず、担当する設備の範囲まで確認したいところです

  • 発電設備の運転が中心なのか
  • 蒸気や用水など、工場で使うエネルギー・設備も担当するのか
  • 運転と保全をどこまで兼ねる仕事なのか

経験した設備と似ている部分があっても、業務全体まで同じとは限りません
自分がやってきた仕事を説明したうえで、採用側がどの経験を求めているのかを確かめると、入社後の違いを想像しやすくなります

電力ニキ

俺は職種を大きく変えたくなかったので、自家発も候補に入れました 何を担当するかまで見たいですね

水処理施設などの他プラント|共通する仕事と学び直す部分を分ける

発電所以外のプラントまで広げるなら、水処理施設なども検討候補になります
俺も水処理施設に応募しましたが、最終的には発電所を選んでいます

発電所には純水を作り出す純水装置や、発電で出た排水を綺麗な水に処理する排水処理装置もあります

俺が考えたのは、これまでの設備に関わる仕事を活かせるかどうかです
上記の経験が水処理施設などの求人も狙えると転職エージェントの方に教わりました

求人では、監視、巡視、記録、異常時の対応といった業務が、自分の経験とどうつながるかを見たいところです
同時に、扱う設備や処理の仕組みについて、何を新しく学ぶ必要があるのかも確認します

オルガノのソリューション事業でも、運転管理とメンテナンスを含むサービスが案内されています
これは仕事の領域を知る参考にはなりますが、個別求人の担当範囲や応募条件は別に確認してください

発電所以外の仕事を探すときも、「設備の運転」という共通点だけで判断せず、日々の業務まで具体的に聞くことが大切だと思います

磁力マル

経験が重なる部分と、新しく覚える部分を分けると、転職後の変化を考えやすいでち!

DCSなどの制御システム関連|操作経験と設計経験は別もの

DCSは、プラントの状態を監視し、設備を制御するシステムです
横河電機のDCS紹介では、設計から立ち上げ、稼働後の改修までを支えるシステムとして説明されています
普段使っている運転員なら、制御システムに関わる仕事へ興味を持つこともあると思います

ここは運転員の立場から、求人を検討する際の確認点に限って書きます

DCSを操作できることと、DCSを設計できることは別

運転中にどの情報を見て判断していたか、警報が出たときに何を確認していたかなどは、自分の経験として説明できます
でも、それだけで制御設計やプログラム作成の経験があることにはなりません

  • 求められているのは操作経験か、設計・構築の経験か
  • 未経験の業務について、どのような教育があるか
  • 現地での作業や出張は、どの程度想定されているか

求人に興味を持ったら、運転経験のどこが接点になるかと、不足する知識の両方を確認したいところです
職種も変わる選択なので、同じ運転の仕事を続ける場合とは分けて比較するとよいと思います

磁力マル

使う側の経験を伝えることと、作る側の経験があると言うことは違うでち!

同じ発電所でも、仕事の進め方は覚え直す

俺は発電所から発電所へ転職し、基礎知識が役に立った一方で、仕事のやり方の違いには苦労しました

たとえば、アイソレから保全や業者へ設備を引き渡すまでの流れです
アイソレとは、作業できるように設備を安全に隔離することです

その目的が共通でも、引き渡しまでのルールや運用、運転員が担当する範囲は違いました
前の職場で身に付けたやり方を、そのまま持ち込めるわけではなかったんです

ここで伝えたいのは、発電所の経験が役に立たないということではありません
基礎知識は持っていけても、その職場での仕事の進め方は改めて覚える必要がある、ということです

電力ニキ

知識があることと、新しい職場のルールを知っていることは別でした ここは実際に苦労した部分です

応募前や面接では、具体的な社内手順まで聞き出す必要はありません
運転員の担当範囲や、入社後に業務を覚える流れを確認するだけでも、比較する材料になります

自分の経験を整理するときは、発電所運転員の職務経歴書についての記事も参考にしてください

勤務形態は、生活全体で判断したい

転職先を選ぶとき、俺がまず確認したほうがよいと思うのは勤務形態です
ただし、2交代か3交代かなど、一つの項目だけを最優先にしているわけではありません

  • 勤務の開始・終了時刻と、1回の勤務時間
  • 夜勤の入り方と、休みの並び
  • 残業や欠員時の対応
  • 通勤も含めた、実際の生活の組み立て方

これらを総合して、自分の生活に合うかを判断したいです
同じ交代制という言葉でも、勤務表を見ないと分からない部分があります

可能であれば、通常の勤務サイクルを具体的に説明してもらいましょう
交代制の違いを整理したい人は、勤務形態を比較した記事もあわせて読んでみてください

そして本当は、人間関係が一番大きいとも思っています
ただ、そこは実際に入ってみないと分からない部分があるんですよね

面接や見学で受けた印象は判断材料になりますが、それで職場の人間関係をすべて見抜けるとは思いません
確認できる勤務条件や担当業務を確認しつつ、入社前には分からないことも残ると考えています

電力ニキ

人間関係は気になります でも見学で全部分かるとは言えないので、確認できる条件を丁寧に見たいです

転職先は、変えたいことと経験の接点で選ぶ

発電所運転員の転職先を考えるなら、同じ発電所の運転業務だけでなく、自家発や他のプラント、制御システム関連まで候補を整理できます
ただし、どこでも同じ経験が同じように評価されるとは限りません

俺の場合は、住む場所を変えたくて転職しました
仕事内容には満足していたので、経験を活かせる仕事を探し、比較した結果として発電所を選んでいます

まずは、今の生活や仕事の何を変えたいのかを考えてみてください
そのうえで、担当業務と勤務形態を具体的に確認すると、自分に合う候補を絞りやすくなると思います

求人を探す窓口も比較したい人向けに、転職エージェントを比較した記事も用意しています
登録すること自体を目的にせず、希望に合う仕事を確認するための手段として使ってください

磁力マル

変えたいこと、活かせる経験、これから覚えることを並べて、自分に合う選択を考えてほしいでち!

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この記事を書いた人

工業高校卒 | 火力発電所歴10年以上の現役運転員
汽力・GTCC(ガスコンバインド) | 石炭・ガス焚き | 横河・三菱・富士電機製DCS|計7ユニット運転経験
趣味はキャンプと釣り

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