発電所運転員の1日|引き継ぎ・画面監視・巡視、勤務中は何をする?

発電所の運転員って、勤務中は何をしているの?
就職や転職を考えていても、実際に働いている姿はなかなか想像しにくいですよね
勤務中は、基本的に中央制御室で過ごします
中央制御室は、設備の状態を画面で確認し、操作する部屋です
パトロールや現場作業で外に出るとき以外は、画面監視、資料作成、勉強などもここで行います
俺が経験してきた通常の勤務では、ミーティングで状況と予定を共有し、画面監視、負荷変更への対応、現場パトロール、ルーチン業務、資料作成などを進めます
その日の担当や予定に合わせて、これらを組み合わせて仕事をしています
この記事では、火力発電所の運転員として10年以上働いてきた経験をもとに、勤務中に何をしているのかを紹介します
発電所によって仕事の分担や進め方は異なるので、俺が経験してきた通常日の例として読んでもらえればと思います
発電所運転員の1日を、まず全体の流れで見る
大きな流れは、ミーティングで休んでいる間の出来事を引き継ぎ、その日の予定と担当を共有するところから始まります
その後は、決められた作業や設備の状態に合わせて仕事を進めます

勤務中の仕事を整理すると、こんな感じです
| 仕事 | 主に行うこと |
|---|---|
| ミーティング | 休んでいる間の出来事、今日の予定、担当の共有 |
| 画面監視 | 主要トレンドの確認、警報への対処 |
| 負荷変更への対応 | 発電出力の上げ下げがある場合の対応 |
| 時間指定の作業 | 決められたタイミングでの作業 |
| 現場パトロール | 記録取り、漏れや異音の確認、ルーチン業務 |
| 資料作成・学習 | 手順書、系統図、議事録の作成や修正、勉強 |
この表は、作業の順番を示したものではありません
ミーティングの後は、時間指定の作業はそのタイミングで、それ以外は担当者が実施するタイミングを決めて進めます
電力ニキ俺は工業高校から入社したので、入社前に具体的な仕事のイメージはありませんでした 実際に働き始めたときも、そんなもんかという感覚でした



1日の流れを見るときは、時計に沿った時間割より、その日にどんな仕事を組み合わせるかを見ると分かりやすいでち!
ミーティングで、休んでいる間の出来事と担当を共有する
ミーティングでは、まず自分たちが休んでいる間に何があったのかを共有します
引き継ぎの内容は、基本的に休んでいる間に起こったこと全てです
設備の今の状態を知ることと、そこに至るまでの出来事を知ることは、つながっています
続いて、その日に行う作業の予定を共有し、誰が何を担当するかを決めます
ここで、作業内容だけでなく担当もそろえてから、それぞれの仕事を進めます
時間指定がある作業と、担当者がタイミングを決める作業
作業の進め方には、時間の指定があるものと、特に指定がないものがあります
- 時間指定がある作業は、指定されたタイミングで行う
- 時間指定がない作業は、担当者が行うタイミングを決める
パトロールも、俺の経験では実施する時間が固定されているわけではありません
その日の予定と担当を共有したうえで、実施するタイミングを決めます
出来事・予定・担当をそろえて、勤務を始める



引き継ぎでは、休んでいる間に起こったことを基本的に全て共有します そこから、今日やることと誰が担当するかを確認する流れです
中央制御室では、監視・警報対応・負荷変更を行う
中央制御室での画面監視では、主要なトレンドを表示しておきます
トレンドとは、数値が時間とともにどう変わったかを示すグラフです


主要トレンドで設備の状態を把握する
トレンドを見ると、その時点の数値に加えて、そこまでの変化も確認できます
俺の感覚では、主要なトレンドを見ておくと、設備の大体の状態が分かります



トレンドは、数値の変化を時間の流れで見られるグラフでち! 今の値と、そこまでどう変わってきたかを一緒に確認できるでち!



主要なトレンドを出しておくと、大体の状態はつかめます 現場パトロールでは、見た目や音なども確認しています
警報が鳴ったら、その都度確認して対処する
監視中に警報が鳴った場合は、その都度内容を確認して対処します
負荷の上げ下げがある場合も対応する
負荷の上げ下げがある場合は、その対応も行います
ここでいう負荷は、発電出力のことです
勤務中には、トレンドや警報の確認に加えて、出力の変更に対応する仕事もあります
監視や操作に使うDCSは、設備を監視・制御するシステムです
その仕組みを知りたい方は、DCSとは?の記事もどうぞ


現場パトロールでは、記録と漏れ・異音を確認する
現場パトロールでは、決められた場所を回り、設備の記録を取ります
俺が経験してきた勤務では、1回の巡視に1〜3時間程度かかります



個人差やどこを回るかで大きく変わるのであくまで参考程度に
記録取りと、決まった作業を行う
パトロールで回る場所は決まっていて、その設備の記録を取っていきます
また、巡視中にはポンプの切り替えなどのルーチン業務も行います
ルーチン業務は、繰り返し行う決まった作業のことです



パトロールは現場を回る巡視、ルーチン業務は繰り返し行う決まった作業のことでち! 言葉の意味が分かると、仕事内容もイメージしやすいでち!
油・水・蒸気の漏れや、モーター・ファンの異音を確認する
記録を取りながら、見た目や音などで異常がないかも確認します
代表的な確認内容は、次のようなものです
- 油・水・蒸気のリーク(漏れ)
- モーターやファンの異音
記録を取りながら、設備の見た目や音も確認して回ります
画面のトレンドで設備の大体の状態を把握し、現場では記録を取りながら、見た目や音なども確認します
中央制御室での監視と現場パトロールの両方が、勤務中の仕事に含まれています



パトロールでは、記録を取りながら異常がないかも確認しています 漏れや異音など、現場で分かる変化も見ています
落ち着いている時間は、手順書・系統図・議事録を作る
中央制御室で特に何もなければ、主にパソコン業務を行います
俺が行っているのは、手順書や系統図の修正・作成、会議の議事録作成などです
勉強をする時間もあります
手順書や系統図を、作成・修正する
手順書は、作業の進め方をまとめた資料です
系統図は、設備や配管のつながりを示した図です
現場で設備を確認する仕事に加えて、こうした資料を作ったり、修正したりする仕事もあります
設備を運転する仕事を想像するときは、画面や機械のほかに、資料を扱う時間もあると考えるとイメージしやすいと思います



系統図は、機器や配管がどうつながっているかを示した図でち! 名前だけだと難しそうですが、設備のつながりを見るための資料でち!
会議の議事録作成や、勉強も行う
会議の議事録も作成します
議事録は、会議で話した内容を記録した資料です
手順書、系統図、議事録と、パソコン業務にもいくつか種類があります
また、落ち着いている時間には勉強もします



力仕事よりこうしたパソコン業務の方が多かったりします
まとめ|予定に合わせて監視・負荷変更・巡視・資料作成を進める
俺が経験してきた通常の勤務は、ミーティングで出来事、予定、担当を共有し、その日の仕事を組み合わせて進める流れです
- 中央制御室で主要トレンドを見て、警報が鳴れば確認して対処する
- 負荷の上げ下げがある場合は、その対応を行う
- 現場パトロールで記録を取り、漏れや異音を確認し、ルーチン業務も行う
- 時間指定のある作業は、そのタイミングで行う
- 落ち着いている時間に、資料作成や勉強を行う
その日の予定と設備の状態に合わせて、仕事を組み合わせる
勤務中の姿が分かったら、次は気になる内容に合わせて読んでもらえればと思います
- 働く時間や生活リズムを知りたい方へ:交代勤務の実態
- 仕事の負担が気になる方へ:発電所運転員はきつい?
- 就職や転職の入り方を知りたい方へ:発電所で働くには



仕事内容の次は、生活リズム、仕事の負担、就職方法のうち、気になるものから読めばいいでち!














